私は一度車を購入したら10年ほど買い換えない性格なので、最近の車事情についてはかなり疎くなっていました。そのため、最新の車がどのような機能を有しているのか分からなかったのですが、先日最新の車を購入したという友人の愛車に乗せてもらったときにあることに気がつきました。それはエンジンをかけるとき、いわゆるイグニッションの時になんと鍵を回すのではなくボタンを押すだけでエンジンをかけていたということです。以前であれば鍵をエンジン部分に差し込んで、それを回すことによってエンジンに着火していたので、個人的にはかなりのカルチャーショックでした。そして友人にボタン式のエンジン着火のことを聞くと、最近は多くの車がこのようなタイプになってきているという話をされてしまったのです。ここで私にはある疑問が思い浮かびました。それはなぜ最近、ボタン式が多くなり、鍵でエンジンをかける車が少なくなってきているのかという疑問です。

友人の車に乗せてもらいながら、個人的に鍵でエンジンをかける車が少なくなっている理由をひたすら考えてみた結果、ある理由が自分の中で思い浮かびました。それは最近はやりのスマートキーシステムであったりイモビライザーというものが大きく関係しているという点です。スマートキーシステムやイモビライザーは、自動車の鍵やエンジンの始動を、電子的な暗号の照合によって行うシステムであり、このシステムを使用することによって盗難などの被害を防ぐことができます。そしてボタン式の自動車はこれらのシステムを活用することによって成立している設備ですので、つまりのところボタン式の自動車は盗難被害に遭いにくいということが考えられるでしょう。

以上のことから、私が最終的に出した結論は、鍵でエンジンをかける車が少なくなってきているのは、防犯上の問題、特に自動車を盗難されないようにするということが大きな理由なのだと思います。