倉庫の施錠などに使われることの多い南京錠という鍵。仕事や生活の中でも多用することの多いタイプの鍵ではないでしょうか。さて、そんな生活の至る場面で使用している南京錠ですが、なぜこの南京という名前がついているかご存知でしょうか?もしかすると多くの方はその名前の由来を知ら無いはずだと思います。では南京錠がなぜ南京という名前がついているのか、これは南京という2文字に大きな意味が込められていることを知れば、その由来が理解できるでしょう。

南京に大きな意味が込められているということから想像すると、いろいろな思考プロセスを経た上で必然的に中国が登場するのではないかと思います。なぜ中国が登場するのかという理由も合わせて述べると、中国の首都が北京であることから、その南に位置している都市が南京という地名であることからです。そのため、この南京錠の南京とは中国の都市が大きく関係しているのではないかと推測できます。

この推測はある程度の正確性があり、この南京錠の雛形となるような初期ロットの錠は中国から日本に伝来され、そして日本で普及していったことから南京錠という名称になったようです。ただ、中国から伝来したものということを抜きにしても、南京錠が登場した当時の日本では中国由来のもの以外でも、小さくて可愛いものであったり珍しいものであったりするものには南京という名称をつけていたことから、小さい錠であるとか、一般的なものとは少し違って珍しい錠という意味でも南京錠と呼ばれていたと考えられるでしょう。

そのため、諸説あるとは思いますが南京錠はおそらく中国由来のものであり、さらにいうと当時の日本の流行語的な要素も加わって南京錠は南京という名前がつくことになったというのが大まかな理由になります。この知識を得られた今、これからは南京錠の名前についている南京とは地名なのか通称なのか、何なのかと悩まなくても良くなるはずです。