アパートなどに転居してすぐ、もしくは新しい鍵をとりつけてすぐの時は、多くの方が新しい鍵のスペア、いわゆる合鍵を作成しに行くのではないでしょうか。多くの合鍵はホームセンターの合鍵作成カウンターや、鍵屋さんなどで行ってもらえますので、どのような鍵でもすぐに合鍵は作れると錯覚してしまいます。ですが、注意しておかなければならないのはどのような鍵でも合鍵を作ることができるわけではないということです。むしろ、意外と思われるかもしれませんが、合鍵が作れない種類の鍵はかなり多く存在しています。

具体的にどのような鍵が合鍵を作成できないのかというと、まず合鍵から合鍵を作るというケースが挙げられるでしょう。合鍵を作成する際には、マスターキーと比べてかなり微々たる誤差が生まれています。この誤差は本当にわずかなものですから、一回目の合鍵作成の時にはそれほど気にしなくても良いものです。しかし、その合鍵から二回目、三回目とどんどん合鍵を作成していくと、微々たる誤差がどんどんと大きくなっていき、結果的に鍵穴に合致しない鍵となってしまいます。

また、イモビライザーという自動車によく取り付けられているタイプの鍵も、合鍵作成することができないケースがあります。イモビライザーの特性として、鍵の溝の部分がシリンダーに合致することに加えて、鍵の内部に取り付けられている電気的な信号との照合もクリアしなければ鍵を解錠できないことから、ただ単に同じ形状で合鍵を作成したとしても鍵を解錠することができないことになるのです。

この他にも海外製の鍵なども合鍵を作成できないケースが多いですので、注意が必要ですし、私たちが思っている以上に合鍵を作成することはできないなどと断られてしまうケースはかなり多いと考えられます。ですので、鍵を購入する際には合鍵が作れるかどうかなどの確認作業を行いながら購入することも大切になってくるでしょう。